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ウーピー・ゴールドバーグの演技力は?どんな評価されている?

Sister Act (1992)
Directed by Emile Ardolino
Shown: Whoopie Goldberg (as Deloris Van Cartier/Sister Mary Clarence)

ニューヨーク出身のコメディアンであり女優であるウーピー・ゴールドバーグは、「天使にラブ・ソングを…」や「ゴースト/ニューヨークの幻」で知られていますが、実はエミー賞、グラミー賞、オスカー(アカデミー賞)、トニー賞という4つすべてを受賞し「EGOT」の地位を獲得した数少ないエンターテイナーの一人です

EGOTとは、Emmy、Grammy、Oscar、Tony Awardsの頭字語を取ったもの。エミー賞:テレビグラミー賞:音楽オスカー(アカデミー賞):映画トニー賞:劇場という4つの分野の最高賞をすべて受賞したエンターテイナーの証明。2020年時点で15人の達成者がいます。

そんなウーピー・ゴールドバーグの演技力とはどんなものなのでしょうか?また、どんな評価をされているのでしょうか?

ウーピーはどんな役を演じ、そこでどんな演技をみせてくれたのか、振り返ってみましょう。

 



これまで演じてきた役は?

ウーピー・ゴールドバーグは、数多くの映画、テレビ映画に出演しています。ここでは、ウーピーが特に注目を集めた3作品について見ていきます。

 

過酷な人生を送る主人公 セリー /『カラーパープル(The Color Purple) 』[1985]

本作はウーピーのハリウッドデビュー作であり、スティーブン・スピルバーグ監督により小説家アリス・ウォーカーのピューリッツァー賞を受賞した小説「The Color Purple」が実写映画化されました。

舞台は20世紀初頭、アメリカ南部の若い黒人女性セリーの過酷な人生を40年に渡って追った人生史。

最愛の妹と引き裂かれ、冷淡な夫による虐待、貧困、人種差別、性暴力という過酷な生活の中で、自由を求め闘うことを知らないセリー(ウーピー・ゴールドバーグ)。そんなセリーは、同じ黒人女性でも労働階級が違う女性、経済的に恵まれた女性、強い意志を持つ女性と出会い関わっていく中で、今まで知らなかった様々なことに気づき、自己を愛し自己を主張する女性へと成長していく物語です。

 

ウーピーは今作に出演する前には、ブロードウェイのステージに出演するほど人気のスタンドアップコメディアンとして地位を確立していました。ウーピーのステージでは、アメリカの人種問題を独特の奥深さ、スタイル、才覚をもって取り上げたオリジナル・コメディ作品が展開されていました。そのショーを目した原作者アリス・ウォーカーは、「セリー役にはこの人しかいない」として、スピルバーグからウーピーに主役の話が回ったと言われています。

1955年生まれのウーピーは、この作品の制作時では29歳。悲しみ苦しむ過酷な人生の中でも、怒りや喜びを感じ表現していくセリーを可愛らしく演じるウーピーに心を打たれた人も多いのではないでしょうか。

見る人を魅了した演技で、ハリウッド映画に初出演したウーピーは一躍スターになり、アカデミー賞 - 最優秀女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞で主演女優賞を受賞しました。

今作品で、ウーピーが受賞した賞はこちら

  • ゴールデングローブ賞 - 主演女優賞
  • ロサンゼルス映画批評家協会賞 - 主演女優賞 および ニュージェネレーション賞
  • NAACP 画像賞 - 主演女優賞

 

みんなはこの作品のウーピーをどう思ってる?

 

ウーピーの演技に魅了され、この映画をそしてウーピー・ゴールドバーグを好きになっていく人が多くいます。もし、この映画をまだ見たことがない人は、ぜひウーピーのシリアスでキュートな演技を見てはいかがでしょうか。

 

インチキ霊媒師 オダ・メイ /『ゴースト/ニューヨークの幻(Ghost) 』[1990]

この作品は、ジェリー・ザッカー監督による、ロマンチックファンタジースリラー映画

舞台はニューヨーク。銀行員のサム(パトリック・スウェイジ)は恋人のモリー(デミ・ムーア)と共同生活を始めますが、その矢先に暴漢に殺されて幽霊になってしまいます。同僚だったカールに依頼され、自分を殺した男を発見したサムは、インチキ霊媒師オダ・メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)にだけ自分の声が届くことを知りました。オダ・メイの力を借りて、モリーを狙うカールの悪事に立ち向かっていきます。

オダ・メイ・ブラウンは、スピリチュアル・アドバイザーという店をやっているインチキ霊媒師。死者の霊と交流するふりをしてお客に助言をしてお金をもらう怪し商売をしています。祖母と母には生来の霊媒能力があったけれど、自分にはその能力はない思っていたある日、お客を相手にしていたら、急に男(サム)の声が聞こえてきます。その時初めて霊媒師として才能を開花させました。驚いているのも束の間、サムからは恋人へ伝言を伝えてほしいと必死に協力をお願いされます。最初は断っていましたが、サムの非常に強い意志に納得しサムに協力していきます。

作中では、コメディ要素が多くありますが、それらを一挙に任されているのがオダ・メイ演じるウーピーです。コミカルなシーンだけではなく、サムの代わりにモリ―と関わっていくシリアスなシーンやロマンチックばシーンも多くあるオダ・メイという役は、最後のシーンまでインパクトを残す名脇役で、振り幅がとても大きい演技力が必要になります。ウーピーの演技はその全てで最高のパフォーマンスを発揮していて、見ている人を作中にどんどん引き込んでいきます

ウーピーはこの映画で大活躍し、アカデミー助演女優賞を含めて多くの賞を受賞しました。

 

今作品で、ウーピーが受賞した賞はこちら

  • アカデミー賞 - 助演女優賞
  • ゴールデングローブ賞 - 助演女優賞
  • 英国アカデミー賞 - 助演女優賞
  • アメリカンコメディア賞 - 最も面白い助演女優賞
  • ダラスフォートワース映画批評家協会賞 - 助演女優賞
  • カンザスシティ映画批評家サークル賞 - 助演女優賞
  • NAACP画像賞 - 助演女優賞
  • サターン賞 - 助演女優賞

 

みんなはこの作品のウーピーをどう思ってる?

これらの声からも、助演女優賞を数多く受賞する名脇役だということが良くわかります。ウーピーあっての「ゴースト」ということだと思います。

 



主人公クラブ歌手 デロリス・ヴァン /『天使にラブ・ソングを… (Sister Act) 』[1992]

この作品は、1990年代初頭に最も経済的に成功したコメディ映画の1つであり、世界中で23,100万ドルの興行収入を上げました

ネバダ州リノにあるクラブで、しがない歌手として生活していたデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、幼少時代はカトリック系の学校に通っていたけれど、当時から反抗的な性格で担任のシスターに将来を危ぶまれ見放されるほどの問題児でした。ある時、ギャングのボスであり愛人の殺人現場を目撃。重要参考人として保護されたデロリスはサザー警部のツテにより自分と正反対の世界、サンフランシスコ地区にある修道院へと匿われることになります。

「シスター・マリー・クラレンス」を装ったデロリスは修道女として振舞うことを余儀なくされ、堅苦しい生活に嫌気がさします。その後、聖歌隊の指揮を任せられますが、そこでデロリスは歌手としての本領を発揮します。退屈で単調な聖歌をアレンジし、下手だった聖歌隊を鍛え上げながら、デロリスは修道女たちと友情を育みます。デロリスは、少々ひねくれているが根は優しくて面倒見がよく、明るくお茶目な性格。修道院の生活では、彼女の型破りな行動が周囲に影響を与えていきますが、彼女自身もまた、周囲の人々が変わるにつれて心情や心境が少しずつ変化していきます。

この作品の魅力は何と言ってもゴスペル、歌にあります。見る人に元気を与えてくれる、そんなウーピーのエネルギッシュな演技が歌が関わるシーンでは存分に発揮されていて、この作品を通してウーピーを知った人、ウーピーのファンになったという人も多いのではないでしょうか

ウーピー自身は、この作品でゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされ、他の賞も受賞しました

今作品で、ウーピーが受賞した賞はこちら

  • アメリカンコメディアワード - 最も面白い主演女優賞
  • NAACP画像賞 - 主演女優賞

 

みんなはこの作品のウーピーをどう思ってる?

 

ウーピーの演技がカッコよくて、多くの人がウーピーを好きになっています。金曜ロードSHOW!視聴者リクエスト企画第1弾 に『天使にラブ・ソングを…』が選ばれたのも、こんなご時世でみんな元気が欲しいからなんだと思います。

 

まとめ

ここでは、3作品からウーピーの演技力についてを見てきました。どの作品を見てもウーピーの演技は心に残り、本当に演技の幅が広く、多くの人に愛される役者なんだと改めて確認することができます。この3作品以外にも、多くの映画に出演しているので興味があれば、ぜひウーピー・ゴールドバーグの様々な役に目を向けてみてください。



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