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トイレの蓋閉める理由は?新生活様式の提言案

5月4日に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言では、新たな感染者数が限定的となった地域では再び感染が拡大しないよう長丁場に備えて「新しい生活様式」を実践していく必要があるとして具体的な実践例が示されました。

それと同時に「業種ごとの感染拡大予防ガイドラインに関する留意点」の提言の中に、企業が具体的に実践できるトイレでの感染予防策について提言されました。その中で「トイレの蓋を閉めて汚物を流すよう表示する」とあります。

企業も個人も感染予防対策はしていくわけですが、トイレの蓋を閉めてから流す理由はどれだけ理解されているでしょうか。

その理由をしっかりと理解していれば、実際の行動にも繋がっていきます。

 



トイレの蓋を閉めて流す理由は?

 新型コロナウイルスは便中からも検出される

新型コロナウイルスを含めコロナウイルスは、腸管を好むと言われています。2002年のSARSコロナウイルスは高い確率で便から検出されていました。新型コロナウイルスについても、便中から陽性反応が出ることが分かっています

最近発表された中国の症例では、ウイルス感染した人が、通常の呼吸器粘膜のPCR検査では陰性結果になったあとも、便中の陽性反応が平均で11.2日程度長く検出されていたことが分かっています。更にその中の一人は、33日間も長く便中から検出された人もいます。

便検体が陽性になった74人中41人(55%)の呼吸器検体は平均16.7日間陽性で、便検体は平均27.9日間陽性が持続しており、便検体が陽性だった期間の方が呼吸器検体よりも平均11.2日長かった。

便検体陽性の41人のうち、患者1では、呼吸器検体が陰性になった後も33日間連続して便検体陽性だった。また、患者4では、発症から47日後まで便検体陽性が継続した。

出典:日経メディカル

ただし、排せつ物から経口経路を介した感染例はまだ報告されていないため、この経路を介した感染は可能性が低いと考えられています。

 

 蓋せずに流すとウイルスが飛散する

2011年、イギリスのリーズ大学でマーク・ウィルコックス教授率いる研究チームは、トイレの蓋の使用が病気の蔓延にどのように影響するかを調べた研究結果を発表しました。実験には、細菌に汚染された便のサンプルを使用し、滅菌されたトイレの個室で行われました。その実験の結果、以下のことが分かりました。

蓋が開いているとき

  • 便座より約25センチ上まで細菌が運ばれる
  • その細菌は90分後も空気中でまだ検出される
  • 便座やトイレ床からも検出される

蓋が閉じているとき

  • 空気中の検出濃度がはるかに低くなる
  • 便座やトイレ床からは検出されない

 

また、ウィルコックス教授は「蓋を閉めなかったからといって必ずしも病気になるわけではありませんが、少なくともウイルスに感染している時は、ふたを閉めて流すようにするべきです。」と話しています。

元々はノロウイルスなどの感染予防のために実験されていましたが、新型コロナウイルスの感染予防にも適用できる手段になります

便器内に既にウイルスがいる場合には、自分が大便をしなくてもウイルスを飛散させる可能性があるので、トイレ利用者が蓋を閉めてから流すことを習慣化すればウイルス飛散のリスクを減らすことができます

 



蓋の開閉後には手を洗えば大丈夫

トイレの蓋を閉めてから水を流すことで、ウイルス・細菌の飛散を防止する ということを理解すれば、蓋の利用率は上がると思います

しかし、普段からトイレの蓋を閉めないで水を流す人は多くいて、その理由には、「完全に流れたか確認したい」「蓋を触りたくない」「面倒くさい」などがあります。

蓋を閉めてから水を流すことを前提に考えると、汚物が完全に流れたか確認したい人は、流し終わってから蓋を開けて便器の中身を確認するしかありません

リーズ大学のウィルコックス教授は「蓋に触れても手を洗えばいい」と話しており、感染経路は経口感染となるので手洗いがとても重要だということが言えます

 

和式トイレはどうすれば?

これまでの話は、洋式トイレの話でした。蓋がない和式トイレでは、どうすればよいでしょうか?

結論から言えば、蓋がないので水を流した際の飛散を防ぐことはできません

感染予防としてできることは、頻繁に便器を清掃することトイレ使用後はしっかりと手を洗う ということでしょう。

 

まとめ

新型コロナウイルスは便中からも検出されています。その排せつ物から感染した例は確認されていませんが、感染リスクがあるということが言えます。

また、トイレの水を流す際に蓋をしないと便器内からウイルス・細菌は空気中にまで飛散することが分かっています。

新型コロナウイルス以外にもノロウイルスなどの感染症の予防となるため、トイレでは蓋を閉じてから水を流すという習慣付けが必要です。

不特定多数の人が利用するトイレでは、「トイレの蓋を閉めて汚物を流しましょう」という表示を、その理由も含めて提示することで利用者の行動を変えることになるのではないでしょうか。

 



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